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- 2020.10.09 Friday
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留学生新聞ニュース 2012.1.6号外 *********************************************************** ■静岡市が留学生の活用戦略を重視 〜年頭会見で市長が言及 〜 静岡市では、世界中から優秀な人材が集まり、活発な交流が進むまちづくりを目指し、外国人留学生の活用を更に重視していく方針を明らかにした。4日の年頭会見で、同市の田辺信宏市長は、市内の中小企業の間で海外進出の動きが続いていることを念頭に、現在地域内で学んでいる外国人留学生に海外への「水先案内人」を担ってもらう考えを披露したという。地方自治体の首長が年明けの定例会見で、留学生に関係した発言をするのはきわめて異例のことだ。 田辺市長が会見で言及した考え方の中身について、静岡市経営企画課の政策担当者は5日、『留学生新聞』の電話取材に応じた。 同関係者によれば、市長が言及した内容はまだ構想段階だが、「日本観光100選」にも選ばれた著名な観光地である市街地の「日本平」丘陵地を活用し、隣接する地元大学と連携した交流プログラムを企画したり、外国人観光客を受け入れる取り組みに留学生の語学力を活用するなどの方策が検討されているという。 また静岡市の経済界からは、海外進出に当たって信頼できる優秀な人材の紹介ニーズが数多く寄せられていることから、経済界が何らかの形で留学生を支援しつつ、出身国との間をつなぐブリッジ要因として活躍してもらう枠組みづくりがテーマに上っているようだ。留学生の場合、学校を卒業後、中長期的には帰国する人が多いが、静岡市では帰国後も留学生が引き続き同市に拠点を置く企業とつながりを維持することで、現地における企業ビジネスを円滑に進めたいとの思惑もあるものとみられる。 ただこれらは、現時点でまだ政策担当者レベルの「腹案」にとどまっており、具体的な事業名や規模、開始時期などは白紙の状態で、平成24年度予算にも関連費用は計上されていない。田辺市長は年頭会見で、将来的にはアジアの留学生に「定住」を促す趣旨の発言もおこなった模様だが、これまた関係省庁との折衝は手つかずのまま。
実現への道筋は全く描けていないのが現状だ。今後、具体的な青写真をいかに提示していくのか、その発想力と実現力が問われる。